「この前ネットで見た宅墓を考えているのですがどうですか?いいですか?」
こんな質問を頂いたので、今回は『宅墓(自宅墓)』についてお話します。
宅墓とは?
宅墓とは、お部屋で仏壇等の中にご遺骨を安置して供養する方法です。
お墓が遠方などの理由で、気軽にお墓参りに行けない方でも、
毎日故人を身近に感じることができます。
ただし、自宅の庭に遺骨を埋葬したり、庭に墓を建てて納骨する事は違法となるので気を付けましょう。
(例1)
(例2)
上記の例の写真の様に仏壇の中に安置したり、小さな墓石タイプを購入したりして飾られる事が多いようです。
メリットとデメリット
すぐ近くで見てあげられるので、
『足腰が弱くなっても安心』『お墓参りも便利』
など近年注目を浴びている供養の仕方となっています。
また管理者は自分なので特に制限もなく、宗教に左右もされず、
ペットも供養出来ます。
しかし、永遠に自宅に置いておく訳にもいかず、
将来はどこに遺骨を納めるかは決めておかないといけません。
管理する方が亡くなられ、引き継いだ親族が困ってしまうというケースも発生しています。
現代のニーズに合ったとても良い方法と思いますが、後を見てくれる家族や親戚への理解と、
将来どこに埋葬するかを考えておく必要があります。
最後に
今回の相談者の方は、墓じまいをして宅墓(家の中に墓石を置くタイプ)を、
と考えておられました。
子供はおられますが、ご結婚の予定はなく、息子の代でこの家は途切れると仰っていました。
子供になるべく迷惑を掛けないようにと思われたそうです。
それ自体はとても良い事で、確かに息子さまへの負担も軽減出来るのですが、
最終的には息子さまが残り、自宅に残っている家族の遺骨、
そして自分の分をどうするか、という選択を迫られます。
そこまでちゃんと家族でお話した上で決められたのなら問題ないのでしょうが、
安易に行うと、結局外にお墓があるのと同じ問題に将来直面します。
やはりきちんと納骨先まで相談しておかれるのが安心だと思います。