「結局、今買うべきなの?もしもの時に買うべきなの?」
祖父母の兄弟が集まり、相談と説明が始まりました。
事の発端は『消費税8%→10%』増税前に購入するには3月中の決断が必要!
集まった親族は70代後半から80後半までのいわゆる後期高齢者世代
子供に迷惑をかけたくもないし、余計なお金もかけたくない。
なるべく安く購入したいという想いはみんなが持っていました。
そこで、今購入の場合ともしもの時に購入した場合の差について説明!
今購入した時のメリット
・消費税は8%なので、増税後に比べると2%お得(100万の買い物なら2万の差)
・自分が元気な内から決めて購入までできる安心感
・後に残る家族に考える余計な手間を与えないでおける
・49日(満中陰)での納骨が可能
今購入した時のデメリット
・お墓が建った後は定期的に掃除に行かないといけない
・将来も含め、子供がどこに定住しているかわからない
・将来的にお墓が値下がりした場合、相場分の損になる。
・もしもの時に墓石と墓標(戒名を入れる石)に年季の差が出る
もしもの時に購入した場合のメリット
・お墓の面倒を見る子供が定住している場所近くに選べる
・定期的にお参りに行くので、掃除のためだけに霊園に行く必要はない
・お墓も墓標も新しい状態で建立、納骨ができ、立ち合い等の手間も省ける
・墓標に名前を入れる際にかかる費用も一度で済む(5万程)
・必ず必要なタイミングなので、その時の価格で納得、購入できる。
・地震などの天災の影響をそれまでに受けない。
もしもの時に購入した場合のデメリット
・将来的にお墓の相場が上がった場合、高額になりえる。
・49日(満中陰)での納骨は不可能。(建立には3カ月は必要)
・消費税は現状より2%増額
・子供に手続き等の負担が残る
といった事を伝えました。
結局じゃあどれがいいの?となった時に私がお伝えしたことは・・・
残された子供に迷惑がかかると思いますが、それは子供からしたら最期の親孝行であり、当然することと思っているから気にしないで・・・ということ
ただでさえ健康上、歩くのも億劫になっているのに、お墓を建てて掃除に定期的に行ったり、連れて行く方が大変!(お墓だけで、誰も入っていないのに!!)例え10万高くついても、その手間や心労を考えるともったいなくない。と言っている身内もいました。
消費税の2%の損は、そういった手間やもしもの時の墓標の代金で相殺、もしくは安くつく可能性が高い。
親戚が「3家族同時購入だったら、割引をしてもらえると言われている、後日なら損をするのでは?」と質問
割引はなくなるかもしれません。ですが、3家族同時に購入しても、納骨する時期はバラバラ、最初の家族と最期の家族、納骨のタイミングが10年違えばどうですか?
最初の家族はまだ新しいお墓に入れますが、最期の家族は10年経ったお墓ですよ?
子供からすれば、初めての仏様で新しいお墓なのに10年前のお墓になります。
今は同時に購入できる安心感等があるかもしれませんが、後のもやもやが残る可能性があるならば、リスクを抱えてまで2~4万を抑えることに意味はあるのでしょうか?増してや、結局安くつく可能性が高いのに・・・
将来的に墓石そのものの値段が上がる可能性はゼロではありませんが、それ以外の要因もよく考えた上で決定されることが望ましいと思います。
今回は、身内3家族とも、もしもの時に購入をするということで決着が着きましたが、事前の知識があればもっと良い方法があったのでは?と感じます。
皆様も、購入をする時は、事前にしっかり調べた上で契約をしましょう!