近年は直葬や火葬のみ、といった形式も増えてきましたが、
「今日すぐに火葬出来ますか?」
とご質問頂く事があります。結論から言うとダメです。
まず、火葬は死後24時間後以降に行います。
これは墓地・埋葬等に関する法律で定められており、
原則として24時間以内の火葬が禁止されています。
その理由は死後24時間以内の場合、蘇生の可能性があるためです。
火葬日の決まり方
ではどうやって日程が決まっていくのでしょうか。2つ例を挙げて説明していきます。
①午前8時に亡くなられた方
この方は翌日の午前8時以降に火葬が可能となるので、
あとは火葬場の予約枠に空きがあれば火葬が出来ます。
②午後5時になくなられた方
この方は翌日の午後5時以降に火葬が可能となりますが、
通常火葬場の営業時間は地域によって異なりますが、大体9時~18時頃までです。
そして火葬受付の最終は、14時~16時くらいになってきます。
つまり亡くなった翌日の火葬はほぼ不可能となり、最短で翌々日が予約可能となってきます。
ただし、地域や季節にもよりますが、
火葬場が数日先まで予約でいっぱいという状況も多々あります。
東京など人口が多いところや、逆に地方でも火葬炉が少なければ一日の火葬出来る人数が限られている為、
待たされる事は珍しくありません。
特殊なケース
※例外として、感染症で亡くなった場合も24時間を経たずして
火葬することが認められています。
その範囲は、感染症法30条に定められた感染症とされ、
1類から3類までの感染症ならびに新型インフルエンザ等の感染症が含まれます。
これらの感染症には、エボラ出血熱やペスト、コレラなど、非常に重篤で
人にとってとても危険なものが含まれます。
これらの感染症は、共通して感染力が非常に強力なことが挙げられます。
そのため、火葬までに沢山の人々が感染してしまう可能性があります。
その危険から人々を守るために、速やかな火葬が認められているのです。
現在猛威を振るっている新型コロナもこれに当てはまります。