どこまで参列者を呼ぶのか今まで親まかせ、人任せで第三者の立場の人も年をとると必然的に親も年をとります。
親が亡くなりました・・となった時、自分が全て手配しなければならない立場になった時、悲しみだけに集中することはできないのです。
葬式?いつやるんだっけ?費用ってどうするの?など、頭が混乱するのは当然です。
ここでは、お通夜、葬式についていつやるのか、どうやって日程を決めるのかをご紹介しようと思います。
お葬式の時期
まずは一般的なお葬式の流れを解説します。
【 一般的なお葬式の流れ】
お通夜→葬儀・告別式→火葬→納骨
だいたい逝去してから葬儀がまで2~3日間くらいみていたらいいでしょう。
一番大切なのは逝去した日には葬儀社を決めて連絡をとることです。
もし病院で逝去した場合、医師から死亡診断書を受理することになります。そして遺体をどこに移動するかという問題がでてくるので、葬儀社と相談してすばやくお連れすることができます。病院側としても置いておける時間も限りがあるのでここは迅速に決めます。
こうして、搬送先へお連れした後、日程・葬儀内容を葬儀社の方と決めていきます。
日程は、火葬場の都合だけでなく、お通夜や葬儀でお願いする僧侶の都合も合わせないといけませんし、家族、親族と調整して日程を決めます。
どこまで参列者を呼ぶのか、どんなスタイルの葬儀を希望なのかは、前もってある程度決めておくことでスムーズになります。
以前は、ご親族の日程調整が入るので逝去したその日に通夜をすることはほとんどありませんでしたが、家族葬が中心となってきた最近では日程を早める事もあります。
様々なお葬式のスタイル
時代の変化や価値観の多様化から、お葬式のスタイルも様々なタイプが出てくるようになりました。
大きく分けて3スタイルほどあります。
一般葬
これは皆さんが一度は参列したりテレビで見たことのあるような葬式です。会社などの繋がりの方にもたくさん参列してもらいたいという人は、この一般葬を選びます。
デメリットは、参列者の方への対応に追われ、故人様とのお別れをゆっくりとお過ごし頂けない場合があることです。
家族葬
家族や親しかった友人などの少人数で行う葬式です。流れは一般葬とはかわりません。お付き合いの幅などもある程度生前に知っておくとトラブルがないでしょう。故人様を知った方が参列されるお式なので、比較的ゆっくりとお別れのお時間をお過ごし頂くことが可能です。
直葬(火葬のみ)
更に家族葬より小規模です。誰にも知られず行うことが多いです。
※密葬とは?
よく直葬と並んで出てくる言葉ですが、本来は著名人や社会的地位の高い人が身内だけで行い、後日にお別れ会や偲ぶ会などを開催する事を前提としたものです。
火葬
火葬も日程を調整しなければなりません。火葬は、亡くなってから24時間以上経っていないとできないと法律で決まっています。火葬の混み具合もありますので、まずはその日程が決まってから、お通夜などを決めるパターンが多いです。
また、昔からの風習で日を気にする家も少なくありません。「六曜」という占いの一種で、仏教とは全く関係がないのですが昔から冠婚葬祭では日程を決めるときについ気にしてしまう傾向が未だにあります。
具体的には「友引」というものです。自分はよくても親戚から「友引」にやりたくないなどこだわりがでてきます。そういう風習に沿って、日を選ぶので混む日が出てきます。友引の日に葬儀を行う場合は、友引人形というものを柩の中に納めて送るケースもあります。
日程の決め方
冒頭でも述べましたが逝去した日に、今後の日時を決めるのが自然な流れです。日程を決める為には、
①火葬場 ②葬儀会場 ③寺院(宗教者)④喪主、親族
以上の空き状況やご都合を考慮して決めていきます。担当の葬儀社に相談しながら進めていかれると安心です。
お葬式の要注意事項
・危篤状態の時に予め葬儀社を選んでおくこと
逝去する前に選んでおくことで、連絡が早くできます。インターネットで検索するだけでも多数ありますから候補を決めて絞っておくことをおすすめします。時間が取れる場合は、一度その葬儀場へ足を運び、会場の雰囲気や設備、スタッフの対応も見ておかれると安心です。
今は生前本人が「予約」ということで葬儀社へ会員登録しておく人も少なくありません。日頃の連絡で確認しておきましょう。
・現金を準備する
この時期は自分のことが何もできません。何かする上で現金を用意していきます。
交通費、食事、お布施、他にも多めに用意しておくことで安心です。
逝去した銀行口座からお金を下ろそうとしてもよくわからなかったり、暗証番号など聞いていない場合、どんどん時間が過ぎていき、やっとわかった頃に引き落とそうとしてもできなくなります。
それは金融機関に死亡したことが伝わったからです。
早めに口座については生前より聞いておくことが大事です。もし、わからないとなってしまったら、その立替する費用も用意しておく必要があります。
・自分が逝去された方とは遠くに住んでいる
危篤と聞かされても早く帰ってこれない人もいます。親族、兄弟に連絡をして進めてもらうこともありますが、10日以上日程を延ばすというのもできます。
これもまずは依頼する葬儀社と要相談です。
※長期保全の為にはエンバーミングなど特殊処置が必要となります。
事前に準備を進めておく事を、「縁起が悪い」などと理由で悪く言われる事もありますが、準備なしで最期を迎え、バタバタしながら亡くなられた方へしてあげたかった事も出来ずに葬儀を終えて後悔するよりは、悔いのないように本人に相応しい送り出しをしてあげる事の方が大切です。
まとめ
逝去してからお通夜~告別式までは、葬儀社と打ち合わせし、こちらの思いを伝えることで全て段取りよく動いてくれますし安心です。
覚えてられない事柄でも葬儀社へ連絡することを念頭に置いてください。また逝去した後、慌ただしくならないためにも生前、御本人と連絡をとっておくことが大事です。
誰と仲がいいのか、お世話になっていたのか。どうやって生活資金をやりくりしていたのか。
亡くなる前にもっと本人と終活の一つとして話し合うことをおすすめします。悲しみと慌ただしい心で見送るより、心を込めて送ってあげる余裕が必要なのではないでしょうか。